エンジニア2年目の給料が上がらない…未経験で入った人の確かめ方
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エンジニア2年目の給料が上がらない…未経験で入った人の確かめ方

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未経験でエンジニアになって2年目。仕事には慣れてきたのに、給与明細の数字がほとんど変わらない。そんな状態で「このままでいいのか」と迷う人は少なくありません。

結論から書きます。まず確かめるべきは、会社に昇給の決まりがあるかどうかです。 決まりがあり、評価の基準も聞けるなら、2年目はまだ待つ価値があります。決まりが見えず、聞いても答えが返ってこないなら、転職の準備を始めてよい時期です。この記事では、確かめる順番と判断の目安を整理します。

2年目で給料が上がらない人は珍しくない

給料が上がらないのは、2年目ではよくある状態です。ただし「みんな上がっていない」わけではありません。

給料が去年と変わらないことに気づいて悩む若手エンジニアの場面

厚生労働省の「令和7年賃金引上げ等の実態に関する調査」では、1人平均賃金を引き上げた・引き上げる企業は91.5%でした。情報通信業の1人平均賃金の改定額は14,096円、改定率は3.9%です。全産業では13,601円、4.4%でした。

この調査は、常用労働者100人以上の企業が対象です。社員が100人未満の会社は数字に入っていません。未経験者を多く採用するSESや小さな受託会社は、この対象から外れることがあります。

数字から言えるのは2点です。

  • 100人以上の会社では、9割以上が何らかの賃上げをしている
  • 平均は「全員が毎月1万円以上上がった」という意味ではない

平均の改定額は、会社全体の1人あたりの平均です。若手だけが大きく上がる会社もあれば、管理職中心に上がる会社もあります。自分の給料が上がらない理由は、会社の決まりを見ないと分かりません。

給料が上がらない3つの原因

2年目で給料が動かない原因は、ほぼ次の3つに分かれます。

  • 昇給の決まりそのものが会社にない、または見えない
  • 決まりはあるが、評価で上がる条件を満たしていない
  • 給料の内訳の都合で、上がっても手取りに出にくい

昇給の決まりが見えない

1つ目は、会社に昇給の基準が無い、または社員に知らされていないケースです。毎年同じ時期に上がる「定期昇給」があるのか、評価で決まるのか。その説明を受けたことがなければ、まずここを確かめます。

評価の条件を満たしていない

2つ目は、評価で上がる仕組みがあるのに、条件に届いていないケースです。評価シートの項目や、上の等級に上がる条件を知らないまま1年が終わる人もいます。条件を知らなければ、何を頑張ればいいかも決まりません。

内訳の都合で手取りに出ない

3つ目は、給料の内訳による見え方の問題です。基本給が少し上がっても、残業が減れば支給額は下がります。固定残業代を含む給料の場合、基本給と固定残業代の割合で見え方が変わります。給与明細の「基本給」の行だけを1年前と比べると、昇給したかどうかが分かります。

固定残業代の読み方は、労働条件通知書で見る3点の記事にまとめています。

就業規則で昇給の決まりを確かめる

昇給の決まりは、就業規則か賃金規程に書かれているはずです。労働基準法89条は、常時10人以上の労働者を使う会社に就業規則の作成と届け出を求めています。書く事項には「昇給に関する事項」が含まれます。

就業規則は、社員がいつでも見られる状態にしておく必要があります(労働基準法106条)。社内のポータル、共有フォルダ、紙の冊子のどれかに置かれているのが一般的です。見つからなければ、総務や人事に「就業規則と賃金規程を確認したい」と伝えれば足ります。

読むときは、次の4点を探します。

  • 昇給の時期(年1回、4月など)
  • 昇給を決める方法(定期昇給か、評価で決めるか)
  • 評価の区分と、区分ごとの昇給の幅
  • 「業績により昇給しないことがある」などの例外

書いてあっても安心しきれない例

「昇給は年1回、会社の業績と本人の評価により決める」とだけ書かれた規程もあります。この書き方では、昇給の幅も条件も分かりません。こうした場合は、次の評価面談で具体的に聞く必要があります。

社員が10人未満の会社は、就業規則の作成義務がありません。その場合は、入社時の労働条件通知書と、上司への質問が手がかりになります。

評価面談で聞くこと

昇給の基準は、上司に直接聞いて構いません。聞き方を工夫すれば、不満をぶつける場にはなりません。次の3つを、評価面談か1対1の面談で聞きます。

評価面談で上司に昇給の条件を落ち着いて質問する場面
  • 自分の今の評価はどの区分か
  • 1つ上の区分に上がるには、何ができればいいか
  • 上がった場合、給料はいつからどのくらい変わるか

聞くときは「給料を上げてほしい」より「次の評価で上がるために何をすればいいか知りたい」と伝えます。目標を合わせたい、という形にすると、上司も答えやすくなります。

答えを聞いたら、面談後にメールかチャットで要点を送っておきます。「本日はありがとうございました。○○ができれば次の評価で上の区分を目指せる、と理解しました」と書けば、口約束で終わりません。

SESの人は単価も聞く

SESで働く人は、評価に加えて客先からの単価も給料に関わります。単価が上がらなければ、会社も給料を上げにくい仕組みです。単価の聞き方と考え方は、SES1年目の単価と還元率の記事で詳しく書いています。

待つ・交渉する・転職するの判断

確かめた結果で、取る行動が変わります。3つの選択肢を比べると次のとおりです。

エンジニア2年目 | 給料が上がらないとき

待つ・社内で相談する・転職するの比べ方

どれが合うかは昇給の決まりが見えるかで変わります

給料が上がる見通し今すぐの手間主な注意点
次の評価まで待つ 昇給の決まりと条件が分かっている場合 △ 条件を満たせば上がる ○ 少ない △ 業績で見送りもある
社内で相談する 評価面談で基準を聞く △ 会社の答え次第 ○ 面談1回から ○ 答えが判断材料になる
転職する 経験者として応募する △ 経験の中身で変わる × 書類と面接の準備が要る △ 下がる求人もある
  • ※給料が上がるかどうかは、会社・地域・経験した工程によって変わります

IT転職ナビ

待ってよい場合

昇給の時期と条件が分かっていて、条件に手が届きそうなら、次の評価まで待つ選択に意味があります。目安は、上司から「何ができれば上がるか」を具体的に聞けていることです。待つ期間は、次の評価時期までと区切ります。

転職の準備を始めてよい場合

次のどれかに当てはまるなら、転職の準備を始めてよい時期です。

  • 就業規則にも面談にも、昇給の基準が出てこない
  • 基準を聞いても「会社の業績次第」以外の答えがない
  • 2年目なのに、担当する工程が1年目から変わっていない

3つ目は給料以外の問題に見えます。ただ、任される仕事が増えないと、評価も単価も上がりません。転職のときに職務経歴書へ書ける内容も増えないため、早めに手を打つ理由になります。

未経験で入った人も、1年以上の実務経験があれば応募できる求人が広がります。SESで働く人の動く時期は、SES2年目・3年目の転職タイミングの記事で整理しています。

転職で給料が下がることもある

転職すれば必ず給料が上がるわけではありません。経験した工程が少ない場合や、地方の求人に絞る場合は、今と同じか下がる提示もあります。今の給料と、応募先の提示額を比べてから決めます。

転職を考えるなら先にやること

転職を考え始めたら、辞める前に次の順で準備します。

  1. 担当した案件・工程・使った技術を、案件ごとに書き出す
  2. 今の年収と、最低限ほしい年収を決めておく
  3. 在職中に応募を始め、内定が出てから退職を伝える

1つ目の書き出しは、職務経歴書の土台になります。テスト、運用、開発のどれを何か月担当したかを、期間と一緒に残します。

経験者として応募するときは、未経験向けではなく経験者向けの転職相談を使うと、今の経験が求人でどう見られるかを聞けます。strategy career は、エンジニア経験のある人向けの転職支援サービスです。対象エリアは東京・大阪が中心のため、地方で探す人は公式サイトで対象を確認してください。

どの職種に移ると今の経験が活きるか迷う人は、先にIT/Web転職タイプ診断(無料)で方向を絞っておくと、面談で希望を伝えやすくなります。

よくある質問

2年目で昇給ゼロは違法ですか

違法ではありません。昇給は法律で決められた義務ではなく、会社ごとの決まりで行われます。ただし、就業規則に昇給の条件が書かれているのに、条件を満たしても上がらない場合は話が変わります。その場合は、規程の該当箇所を示して人事に確認します。

昇給額はどのくらいが普通ですか

会社によって大きく違うため、一律の目安はありません。参考として、厚生労働省の令和7年調査では、情報通信業の1人平均賃金の改定額が14,096円でした。100人以上の企業の平均で、若手個人の昇給額とは一致しません。

給料の交渉をすると評価が下がりませんか

聞き方を変えれば、評価で不利になりにくくなります。「上げてほしい」と迫らず、「次の評価で上がる条件を知りたい」と聞きます。条件を聞くこと自体は、目標を合わせるための相談です。内定後の給与の話し方は、内定後の給与交渉の記事にまとめています。

未経験の1年目と2年目で、年収の相場は違いますか

1年目の年収の目安や、上がりにくい理由は未経験IT転職の年収の記事で書いています。2年目は、担当した工程の広さで差がつき始める時期です。

まとめ

  • 2年目で給料が上がらないときは、まず就業規則か賃金規程で昇給の決まりを確かめる
  • 評価面談で「今の区分」「上がる条件」「いつから変わるか」の3つを聞く
  • 決まりが見えず、聞いても答えがない場合は、在職中に転職の準備を始める
  • 転職で給料が下がる場合もあるため、提示額を比べてから決める

(最終確認日:2026-10-14)

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参考情報

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、転職・収入を保証するものではありません。